今日の問い
「こんな機能が欲しいですか」と聞かずに、需要を確かめられますか。
30秒でつかむ
インタビューでは、未来の好みより直近に起きた具体的な出来事を聞きます。何が起き、何を試し、どこで迷い、何を選んだかを時間順にたどります。
要望はヒントですが、そのまま要件にはしません。発言の背後にある状況と進歩を探します。
30秒図解 · LESSON 05
流れ図
意見ではなく、実際の経緯を聞く
具体的な出来事を時間順にたどると行動の理由が見えます。
- 01きっかけ
- 02困った場面
- 03試した回避策
- 04選んだ結果
CLUE · 見抜く手掛かり
最後に起きた具体例を聞けたか
TRAP · ありがちな罠
欲しい機能を直接尋ねる
原則
「この機能を使いますか」という質問には、相手を喜ばせたい気持ちや、想像上の回答が混ざります。一方、「最後に同じ問題が起きたのはいつですか」と聞くと、実際の行動へ近づけます。
基本の流れは次の4つです。
- 最後に起きた場面を一つ選ぶ
- 起点から結果まで、時間順に聞く
- 比較した方法、迷い、制約を聞く
- 発言ではなく、行動と具体例を記録する
特に知りたいのは、現状を離れたくなる不満、新しい案への期待、今の習慣、新しい案への不安です。これらが、変化を促す力と止める力になります。
よい聞き手は、答えを誘導せず、矛盾を責めません。 「その前には何がありましたか」「実際にはどうしましたか」と、出来事へ戻ります。
インタビューで分かるのは、少数の人の状況です。市場全体の割合を断定する材料ではありません。繰り返すパターンを仮説にし、別の方法でも確かめます。
最近行動を変えた人へのインタビューから、属性では見えない複数の進歩と状況を見いだした研究例を示す。
良い例と惜しい例
質問の焦点
惜しい例は、解決策を先に見せています。良い例は、現在の代替、つまずき、判断材料を相手の経験から発見できます。
AIへの指示例
目的: 直近の行動から、利用状況、望む進歩、現在の代替を知るための質問案を作る
制約: 機能の好み、一般論、誘導質問を避け、個人情報や機微情報を収集しない
参照: assumed-user.mdとfalsification-criteria.md
受入条件: 起点、行動、比較、迷い、結果を時間順に聞く質問を8問示し、各質問で確かめる仮定を添える
確認問題
セルフチェック
1. 新しい予約支援の需要を確かめる最初の質問として、最も適切なのはどれですか。
最終制作へ反映する
状況インタビューの所見
assumed-user.mdに、個人を特定しない形で、確認できた状況、行動、代替、未確認点を追記する。
Acceptance criteria
- 意見と実際に観察した行動が分けて記録されている
- 仮説を支持する所見と反する所見が、少なくとも一つずつ書かれている
今日のまとめ
- 未来の要望より、直近の具体的な行動を聞く
- 起点から結果までをたどり、代替、迷い、制約を探す
- 次は、最も危険な仮定を最小の実験で確かめる