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レッスン 5 / 36|6分で読めます

インタビューで要望ではなく状況を聞く

未来の希望より、直近の行動と選択が起きた状況をたどる。

今日の問い

「こんな機能が欲しいですか」と聞かずに、需要を確かめられますか。

30秒でつかむ

インタビューでは、未来の好みより直近に起きた具体的な出来事を聞きます。何が起き、何を試し、どこで迷い、何を選んだかを時間順にたどります。

要望はヒントですが、そのまま要件にはしません。発言の背後にある状況と進歩を探します。

30秒図解 · LESSON 05

流れ図

意見ではなく、実際の経緯を聞く

具体的な出来事を時間順にたどると行動の理由が見えます。

  1. 01きっかけ
  2. 02困った場面
  3. 03試した回避策
  4. 04選んだ結果

CLUE · 見抜く手掛かり

最後に起きた具体例を聞けたか

TRAP · ありがちな罠

欲しい機能を直接尋ねる

インタビューで要望ではなく状況を聞くの要点を流れ図で示した図解。

原則

「この機能を使いますか」という質問には、相手を喜ばせたい気持ちや、想像上の回答が混ざります。一方、「最後に同じ問題が起きたのはいつですか」と聞くと、実際の行動へ近づけます。

基本の流れは次の4つです。

  1. 最後に起きた場面を一つ選ぶ
  2. 起点から結果まで、時間順に聞く
  3. 比較した方法、迷い、制約を聞く
  4. 発言ではなく、行動と具体例を記録する

特に知りたいのは、現状を離れたくなる不満、新しい案への期待、今の習慣、新しい案への不安です。これらが、変化を促す力と止める力になります。

よい聞き手は、答えを誘導せず、矛盾を責めません。 「その前には何がありましたか」「実際にはどうしましたか」と、出来事へ戻ります。

インタビューで分かるのは、少数の人の状況です。市場全体の割合を断定する材料ではありません。繰り返すパターンを仮説にし、別の方法でも確かめます。

SourceARTICLE
The teacher's quest for progress: How school leaders can motivate instructional innovation

最近行動を変えた人へのインタビューから、属性では見えない複数の進歩と状況を見いだした研究例を示す。

WebClayton Christensen InstituteフレームワークThomas Arnett, Bob Moesta, Michael B. Horn2018参照日 2026-08-02
christenseninstitute.org/publication/teachers-jobs-to-be-done

良い例と惜しい例

質問の焦点

惜しい例
予約前に、必要事項を自動でまとめる機能があれば使いますか。
良い例
最後に予約した日のことを教えてください。予約しようと思ったきっかけから、完了までに何をしましたか。

惜しい例は、解決策を先に見せています。良い例は、現在の代替、つまずき、判断材料を相手の経験から発見できます。

AIへの指示例

目的: 直近の行動から、利用状況、望む進歩、現在の代替を知るための質問案を作る
制約: 機能の好み、一般論、誘導質問を避け、個人情報や機微情報を収集しない
参照: assumed-user.mdとfalsification-criteria.md
受入条件: 起点、行動、比較、迷い、結果を時間順に聞く質問を8問示し、各質問で確かめる仮定を添える

確認問題

セルフチェック

1. 新しい予約支援の需要を確かめる最初の質問として、最も適切なのはどれですか。

最終制作へ反映する

PHASE 01ARTIFACT ID · assumed-user

状況インタビューの所見

assumed-user.mdに、個人を特定しない形で、確認できた状況、行動、代替、未確認点を追記する。

Acceptance criteria

  • 意見と実際に観察した行動が分けて記録されている
  • 仮説を支持する所見と反する所見が、少なくとも一つずつ書かれている

今日のまとめ

  • 未来の要望より、直近の具体的な行動を聞く
  • 起点から結果までをたどり、代替、迷い、制約を探す
  • 次は、最も危険な仮定を最小の実験で確かめる

次のレッスン

最小実験とBuild-Measure-Learn