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頼む前に、完成の条件を書く

6項目の依頼書を作り、Planモードで変更するファイルと確認方法を読みます。ナレッジデスクの機能を小さく決める回です。

  • レッスン 2 / 10
  • 13分

このレッスンで

終わる頃には、次ができるようになります

  • 読者、目的、入力、出力、制約、合格条件を依頼書に書ける
  • CodeタブのPlanモードで、実装前の計画を読める
  • 計画の追加機能や確認不足を見つけ、範囲を絞り直せる

資料が3件並ぶページができました。次に検索を付けたいと思ったとき、「便利にして」だけで頼むと、AIは便利の中身を推測します。ログインやデータベースまで提案されるかもしれません。

まず、今回どこまで作るかを決めます。依頼書は長い企画書ではありません。今回の作業を確かめるための、短いメモです。

今日はBRIEF.mdというファイルに依頼書を残し、計画を読みます。この回では、まだ実装しません。

6項目の依頼書

何を渡し、何ができたら完了かを先に決めます。計画を読むときにも同じ条件を使います。
項目この実習で書くこと
誰が使うか架空の小さなチームのメンバー
何を助けるか名前をうろ覚えでも、仕事の資料を見つける
入力は何か架空の資料6件。名前、カテゴリ、説明、タグ
何を作るか一覧、文字検索、カテゴリ絞り込みがある1ページ
制約は何かファイルを直接開く。サーバー、ログイン、外部通信なし
何で合否を決めるか指定した検索とカテゴリ操作の結果を確かめる

最後の項目が受入条件です。依頼した人が結果を受け取ってよいと判断するための、観察できる条件を指します。

「使いやすい」だけでは、どこを見れば合格かが曖昧です。「空の検索では6件が表示される」「該当しない語では0件と表示される」なら、画面で確かめられます。

BRIEF.mdに残す

knowledge-desk-practiceの会話で、次の指示を送ります。Markdownのファイルは、普通のテキストに見出しなどを付けたものです。専用のソフトがなくても読めます。

依頼書のファイルを作る
このフォルダにBRIEF.mdを作ってください。
6項目で、次の実習の依頼書を残します。
誰:架空の小さなチームのメンバー。
目的:名前をうろ覚えでも仕事の資料を探せる。
入力:学習用の架空の資料6件。id、title、category、summary、tagsを持つ。
出力:資料一覧、文字検索、カテゴリ絞り込みがある1ページのナレッジデスク。
制約:index.htmlを直接開く。HTML/CSS/JavaScriptだけを使い、サーバー、ログイン、API、外部通信、追加パッケージは使わない。
受入条件:検索が空なら6件。『議事録』なら会議の資料1件。『学び』カテゴリなら2件。該当しない語なら0件の案内。検索を消しカテゴリを『すべて』に戻すと6件。
今日はBRIEF.mdの作成だけにし、index.htmlは変更しないでください。

作った依頼書を開いて読みます。この実習で使う6件の資料は、次の回で配布データから用意します。この時点で画面が3件のままでも問題ありません。

受入条件を自分で変えたい場合は、資料と一致するようにします。たとえば「学びは3件」と変えるなら、そのカテゴリの入力資料も3件必要になります。

Planモードで計画を読む

Codeタブの送信欄の近くにある権限モードの選択欄で、Planを選びます。ターミナル版のショートカットを使わず、画面の選択欄で切り替えてください。

Anthropicは、探索と計画を実装から分ける進め方を公式のBest practicesで説明しています。この実習では、受入条件に合う計画かを自分で読むために使います。

Planを選んでから送る
BRIEF.mdと今のindex.htmlを読んで、実装計画を提案してください。
まだアプリのファイルは変更しないでください。
資料の表示、文字検索、カテゴリ絞り込みの順に分けます。各段階で変更するファイルと、私がブラウザで確かめる操作を書いてください。
サーバーやAPI、追加パッケージが必要だと思ったら、導入せず理由を説明してください。
計画の最後に、受入条件のどれを各段階で確認するかを対応させてください。

計画では、変更するファイル、増える機能、確認する操作を読みます。頼んでいない機能が増えていたら、いまは外してもらいます。

たとえばログインや外部保存は、この実習の制約に合いません。検索を付ける前に一覧が見えることを確かめる段階がなければ、計画を分け直します。

計画を狭める例
ログインと外部保存は今回の範囲から外してください。
まず資料6件を表示する段階だけに分け、その後に検索、最後にカテゴリを追加する計画に直してください。
0件になったときの案内と、6件に戻す操作も確認項目に入れてください。

計画を確認したら、次の回へ進みます。実装するときはPlanからManualなどの実装を進めるモードへ戻します。モードの表示を見てから依頼してください。

この回の合格条件

  • BRIEF.mdに6項目があり、受入条件が画面で確認できる言葉になっている。
  • 計画が、表示、検索、カテゴリの順に分かれている。
  • 計画に、変更するファイルと自分が確かめる操作がある。
  • サーバーやログインなど、今回の範囲外の機能が入っていない。

見た目のもっともらしさだけで判断せず、計画と依頼書の条件を照合してください。

つまずいたとき

起きたこと戻すための依頼
計画の用語が読めない「各ファイルの役割を、今回の画面で何をするかに言い換えて」
機能が増え続ける「BRIEF.mdの出力だけに絞って。追加案は別の箇条書きにして」
Planのまま作業が進まない計画を確認した後、送信欄のモードをManualに切り替える
何を見れば合格か分からない「私が入力する値と、表示されるべき件数を対にして」

曖昧な受入条件は、実装の前に直せます。ここで決めた条件は、後のテストにも使います。

今日のまとめ

  • 誰の何を助けるかを、6項目の依頼書に残しました。
  • Planモードで、ファイルを変える前の計画を読みました。
  • 計画を受入条件と照らし合わせ、作る範囲を絞りました。

次は資料と約束事を、置き場所で分ける回です。依頼書を毎回貼り直さずに済むようにします。

セルフチェック

1. 画面で確かめられる受入条件はどれですか。

2. Planが今回不要なログイン機能を提案したとき、適切な対応はどれですか。

参考・出典

操作説明の確認日: 2026年10月10日。6項目の依頼書と受入条件は、この実習のための教材です。

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