Claudeは、文章を読んだり書いたり、考えたりすることを手伝ってくれるAIです。ChatGPTなど他のAIを少し触ったことがある人にとっては、似ているところも多いはずです。まずは「何ができるか」を大まかにつかんでおくと、あとの操作で迷いにくくなります。
このレッスンは、全12本の「claude-101」コースの1本目です。コースは4つのまとまりに分かれています。最初の4本でClaudeという道具そのものを知り、次の3本で仕事や知識の整理の仕方を学びます。続く2本でツールをつないだり調べものを深めたりする方法を見て、最後の3本で職種別の使い方と次に進む道を確認します。
細かい使い方に入る前に、この1本では道具の輪郭をつかみます。何が得意で何が苦手か、どこで使えるか、プランとモデルはどう違うか。この4つを知っておくと、次のレッスン以降で迷わずに進めます。
このコースは、事務や企画、営業、教育、医療など部署やキャリアはさまざまでも、初めてClaudeを使う人を想定して書いています。ITに詳しくなくても、ここに書いてあることだけで十分に始められます。
Claudeが得意なこと、気をつけたいこと
Claudeが最も力を発揮するのは、長い文章を読んで、書いて、考える作業です。
たとえば、社内の長い議事録やマニュアルを渡して「要点を3つにまとめて」と頼んだり、書きかけの企画書を渡して「この構成で抜けている論点はないか」と聞いたりする使い方です。ファイルを渡し、その中身をもとに考えてもらう流れが基本になります。文章を生成するだけでなく、渡された資料を踏まえて筋道立てて考える部分に強みがあります。
もう少し詳しく見ると、Claudeは一度に扱える文章の量がかなり多く、数十ページある資料でもまとめて渡して読ませることができます。読んだ内容をもとに、複数の資料を比較したり、抜けている論点を指摘したりする作業も任せられます。長い資料の渡し方は、よりよい結果を引き出す頼み方で具体的に扱います。
一方で、気をつけておきたい点もあります。
任せやすいこと/人が引き取ること
下書きを作る、長い資料を要約する、文章を整理したり言い換えたりする、渡した資料をもとに分析する、といった作業です。
学習した時点より後の出来事の確認、最終的な事実確認、責任が伴う判断は、人が引き取ります。
Claudeが学習した時点より後に起きたことは、そのままでは正確に答えられないことがあります。最近の話題を聞きたいときは、日付や固有名詞を添えて聞くとよいでしょう。Web検索は既定で有効になっているので、必要なときは自動で調べにいってくれます。以前は検索ができないと紹介されることもありましたが、この点はすでに変わっています。
もう一つ、返ってきた答えをそのまま鵜呑みにしないことも大切です。大事な判断や責任が伴う場面での最終確認は、人が引き取ります。この考え方は、安全に使い、次へ進むでもう一度扱います。
資料を渡すときは、ファイルの大きさや件数にも上限があります。上限は今後変わることもあるので、たくさんの資料を一度に渡したいときは、公式のヘルプページで最新の条件を確認してください。1つのファイルで足りない場合は、複数回に分けて渡すという方法もあります。
使える場所:Web・デスクトップ・モバイル
Claudeは、パソコンのブラウザからも、専用のデスクトップアプリからも、スマートフォンのアプリからも使えます。
使える場所
Web
claude.aiにブラウザでアクセスするだけで使える
デスクトップアプリ
Mac・Windows用のアプリ。常駐させておきやすい
モバイルアプリ
iOS・Android用のアプリ。移動中や隙間時間に使える
どこから始めても、会話は同じアカウントの中でつながっています。パソコンで途中まで進めた会話を、外出先でスマートフォンから続ける、という使い方もでき、アプリを乗り換えるたびに一から説明し直す必要はありません。
デスクトップアプリは、パソコンでの作業中にすぐ呼び出したいときに向いています。モバイルアプリは、移動中に思いついたことをすぐ相談したいときや、会議の合間に確認したいときに便利です。使う場面によって、開く場所を変えればよいだけで、どれか1つに絞る必要はありません。
プランの地図:FreeからEnterpriseまで
Claudeには、無料のFreeプランと、複数の有料プランがあります。プランによって、使える量や含まれる機能が変わります。
無料で使える。Web・デスクトップ・モバイルでのチャットに加え、Web検索やファイルの作成も含まれる
個人でしっかり使う人向け。Freeより使える量が増え、開発者向けのClaude Codeも含まれる
Proよりさらに多く使いたい人向け。使える量を通常の5倍か20倍から選べる
少人数のチームで使う。メンバーごとに席を用意し、Proより多い利用量が付く
組織向け。利用上限の管理や監査ログなど、管理者向けの機能が加わる
最初にどれを選ぶか迷ったら、Freeで一度使ってみるのがいちばん早い方法です。使う量が増えてきたら、そのときにProへの切り替えを検討すれば十分で、最初から高いプランを選ぶ必要はありません。
TeamやEnterpriseへの切り替えは、個人だけの判断で決められることは少なく、情報システム部門や管理者との相談が必要になるはずです。組織として導入を検討する場合は、費用だけでなく、データの扱いや管理機能も含めて確認することになるはずです。
モデルの名前と選び方
Claudeには、性格の異なる複数の「モデル」が用意されていて、会話の設定から選べます。名前だけ見ると難しそうですが、考え方はシンプルです。
最も粘り強く考える、時間のかかる複雑な作業向けのモデル
長時間かかる開発や知識作業向け。Fable 5.1に近い力を、より軽い負荷で出す
速さと知性のバランスが取れた、普段使いに向くモデル
最も速く応答する、身軽なモデル
**迷ったら、既定で選ばれているモデルのままで構いません。**時間がかかってもいいので深く考えてほしい作業のときだけ、上のモデルに切り替える、という使い方で十分です。
モデルと合わせて、どれだけ深く考えるかという「考える深さ」を選べる場面もあります。じっくり考えてほしい作業ほど深いレベルを選ぶ、という関係になっていますが、そのぶん時間がかかります。この使い分けは、よりよい結果を引き出す頼み方で具体的に扱います。
今日のまとめ
3行で振り返ります。
- Claudeは長い文章を読み・書き・考える作業が得意で、学習時点より後の出来事や最終判断は人が引き取る
- 使える場所はWeb・デスクトップ・モバイルの3つで、どこから始めても会話はつながっている
- プランはFreeからEnterpriseまで、モデルはFable 5.1からHaiku 4.5まで、迷ったら既定のまま始めてよい
道具の輪郭がつかめたところで、次はいよいよ実際に手を動かします。次のレッスンでは、実際に最初の会話を始めて、ファイルや画像を渡すところまで進みます。
セルフチェック
1. Claudeが得意なこととして正しいものはどれですか?
2. Claudeが使える場所として正しい組み合わせはどれですか?
3. プランやモデルの選び方について、正しい説明はどれですか?