ここまでのレッスンでは、チャットの入力欄に話しかける使い方を中心に見てきました。プロジェクトを作り、アーティファクトで文書を作り、コネクタでGoogleドライブやカレンダーをつなぎ、Researchで深く調べる。ここまではすべて、同じチャット画面の中で完結する使い方でした。
だが、Claudeが仕事に入り込む場所は、チャット画面だけではありません。ブラウザの中、ExcelやPowerPointの中、Slackのスレッドの中にも、Claudeを直接呼び出せる入り口があります。
このレッスンでは、チャット以外にある5つの入り口を一度に見渡します。全部を今すぐ使う必要はありません。自分の仕事のどこかに当てはまるものがあれば、そこだけ持ち帰ってください。
5つの入り口を、まず一覧で見る
ターミナル・IDE・Slack・Webからコードの修正やテスト、何日もかかる移行作業まで任せる開発者向けの道具。Pro・Maxのサブスクリプションに含まれ、Team・Enterpriseでも使える。開発者向けConsole経由ならAPIの従量課金でも利用できる。
サインイン中のページを読み、クリックや入力、フォーム記入を代わりに行うブラウザ拡張。実行する前に内容を確認してから進める設計。全有料プランで使える(Freeは不可)。
作りたいビジュアルを説明すると、ブランドに沿った初版のデザインを作る機能。全有料プランに含まれるが、使うには組織の管理者が設定でオンにする必要がある。
Excel・PowerPoint・Word・Outlookのアドインとして動き、いま開いているファイルを横断して読み書きする。Pro・Max・Team・Enterprise向け(Outlookはベータ、Freeは不可)。
Slackのスレッドで@Claudeとタグ付けすると、組織のツールと周りの文脈を使って作業し、結果をスレッドに投稿するチームメイト型の機能。Team・Enterpriseのベータ機能。
共通しているのは、どれも「チャットに質問して答えをもらう」のとは別の動き方をする、という点です。ここから1つずつ、何をする道具で、どんな仕事に向いているかを見ていきます。
Claude Code:手元のコードやファイルを直接動かす
デスクトップアプリの3つの入り口で触れた通り、Claude Codeは文章ではなく、パソコンの中にあるコードやファイルそのものを相手にする入り口です。あちらのレッスンとの違いは場所で、ターミナル・IDE・Slack・Webのどこからでも、デスクトップアプリを開かずに同じ作業を進められます。
プログラミングに直接関わらない仕事なら、日常的に開く場面はあまりないはずです。ただ、社内の簡単な自動化や、繰り返し作業をまとめて片付けたいときには、コードを書かない人にとっても入り口になり得ます。
腰を据えて仕組みから知りたくなったら、Claude Code入門で1から扱っています。外出先のスマホから指示だけ投げておきたい、という使い方はスマホから仕事を投げるで扱います。
Claude in Chrome:見ているページの中で代わりに動く
Claude in Chromeは、ブラウザの拡張機能です。いま自分がサインインして見ているページの内容をClaudeが読み、クリックしたり文字を入力したり、フォームに記入したりします。
何かを実行する前には、必ず内容を確認してから進める設計になっています。社内システムへの入力作業や、複数のWebページをまたいで同じ操作を繰り返す場面に向いています。全有料プランで使えますが、Freeプランでは使えません。
Claude Design:説明した通りの初版を作る
Claude Designは、作りたいビジュアルを言葉で説明すると、ブランドに沿った初版のデザインを作る機能です。できあがったものは調整したり、共有したり、普段使っているツールに渡したりできます。
社内資料の見た目を整えたい、バナーの初稿がほしい、といった場面に向いています。全有料プランに含まれていますが、使うには組織の管理者が設定でオンにする必要があります。自分のプランで見当たらない場合は、機能自体が無いのではなく、まだオンになっていないだけの可能性があるので、管理者に確認してください。
Claude for Microsoft 365:開いているファイルの中で読み書きする
Excel・PowerPoint・Word・Outlookにアドインとして入り込み、いま開いているファイルの内容をそのまま読み書きします。あるファイルで整理した内容を、別のアプリのファイルにそのまま引き継げるのが特徴です。
一方で、できることには境界線があります。Claudeが読み書きできるのは、いま開いているファイルやスレッドだけです。ファイルを新しく作ったり、開いたり、切り替えたりする操作は自分で行う必要があります。Pro・Max・Team・Enterprise向けで、Outlookはベータ機能です。Freeプランでは使えません。
Claude Tag:Slackのスレッドで働くチームメイト
Claude Tagは、Slackのスレッドで@Claudeとタグ付けすると、組織でつないでいるツールや周りの文脈を使って実際の作業をこなし、結果を同じスレッドに投稿する機能です。
タグ付けするたびに頼む使い方だけでなく、常時の指示(スタンディングインストラクション)をあらかじめ設定しておけば、タグ付けなしでもスレッドを見張って動かすこともできます。たとえば「このチャンネルに問い合わせが来たら一次回答の下書きを作る」といった役割を持たせておく使い方です。チームでのやり取りがSlackに集まっている職場では、チャット画面を開き直さずに済む入り口になります。Team・Enterpriseのベータ機能で、Free・Proでは使えません。
今日のまとめ
- チャット画面の外にも、Claude Code・Claude in Chrome・Claude Design・Claude for Microsoft 365・Claude Tagという5つの入り口がある
- それぞれ動く場所とプランが違う。全部を使う必要はなく、自分の仕事に当てはまるものだけ持ち帰ればいい
- 深く知りたい入り口があれば、Claude Code入門のように個別のコースへ進める
次のレッスンでは、このコースの最後として、安全に使うための注意点と、次に進むコースの選び方をまとめます。
セルフチェック
1. Claude Codeの説明として正しいのはどれ?
2. Slackのスレッドで@Claudeとタグ付けし、チームメイトのように作業させる機能はどれ?
3. Claude for Microsoft 365が「できないこと」として正しいのはどれ?