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会社のAI利用方針を1枚で書く

  • レッスン 7
  • 14分

このレッスンで

終わる頃には、次ができるようになります

  • これまでのレッスンで決めたことを、1枚の方針としてまとめられる
  • 方針に入れるべき項目を過不足なく選べる
  • できた方針をスタッフと確かめ、見直す機会を決められる

このコースでは、最初に任せる仕事の選び方から、週のはじめのまとめ、数字の説明、顧客データの扱い、お客さん向けの応対、AIと人の役割分担までを見てきました。最後のレッスンでは、決めてきたことを1枚の方針にまとめます。

1枚にまとめる理由は単純です。頭の中にあるだけでは、自分以外の誰にも伝わりません。スタッフが増えるほど、同じ判断を毎回口頭で説明するのは無理があります。1枚の紙にしておけば、新しく入った人にも渡せますし、迷ったときに立ち返る場所にもなります。

経営者が全部の判断を覚えていて、聞かれるたびにその場で答える、というやり方は、会社が小さいうちは成り立ちます。ただ、経営者が不在のときに同じ判断ができるかどうかを考えると、書いておく価値がはっきりします。


方針に入れる項目

これまでのレッスンで決めてきたことを、次の5項目に整理します。

使ってよい場面・使わない場面

レッスン1で決めた基準に沿って、任せてよい仕事の例と、任せない仕事の例を挙げる

顧客情報の扱い方

レッスン4で決めた、伏せる基準と確かめ方を書く

金銭・対外送信の最終承認者

レッスン6で決めた、最後に人が押す仕事と、誰が押すかを書く

お客さんに向けて使うときに伝えること

レッスン5で決めた、自動応答であることの明示と、人への引き継ぎ経路を書く

見直しの頻度

いつ、誰が、この方針を見直すかをあらかじめ決めておく

AI利用方針に入れる5項目

5項目すべてを詳しく書く必要はありません。むしろ、1枚に収まる分量に削ることが大事です。細かすぎる方針は、結局読まれずに終わります。

項目を埋めていくと、つい例外的なケースまで書き込みたくなりますが、例外は方針の本体に入れず、必要になったときに個別に相談する形にしておくほうが、全体の見通しがよくなります。


1枚にまとめる頼み方

これまでの演習で書いてきたメモをそのまま材料にして、方針の下書きを作らせます。ゼロから文章を組み立てるより、箇条書きのメモを渡して整えてもらうほうが、自分の言葉のニュアンスも残りやすくなります。

AI利用方針の下書きを頼むテンプレート
以下は、うちの会社でAIの使い方について決めたことのメモです。
これを、社員に配れる1枚のAI利用方針としてまとめてください。

【使ってよい場面・使わない場面】
〔レッスン1の演習で書いたことを貼る〕

【顧客情報の扱い方】
〔レッスン4の演習で書いたことを貼る〕

【金銭・対外送信の最終承認者】
〔レッスン6の演習で書いたことを貼る〕

【お客さんに向けて使うときに伝えること】
〔レッスン5の演習で書いたことを貼る〕

条件: A4用紙1枚に収まる分量。見出しと箇条書き中心で、専門用語は避けてください。

下書きができたら、そのまま配らず、次の節で見る手順を踏んでください。AIが整えた文章は読みやすく仕上がりますが、読みやすさと、自分の会社の実態に合っているかどうかは別の話です。


スタッフと確かめ、見直す

下書きは、経営者一人の目だけで完成させず、実際に使うスタッフに見せて確かめます。

方針を仕上げるまでの3段階

1

スタッフに見せる

下書きを実際に読んでもらい、分かりにくい箇所や、現場の実態と違う箇所を指摘してもらう

2

意見を反映する

出た意見をもとに、表現や項目を直す

3

次の見直し日を決める

半年後、1年後など、次に見直すタイミングをあらかじめカレンダーに入れておく

方針は一度作って終わりではありません。使ってみて初めて分かる不都合が必ず出てきます。次の見直し日を先に決めておくことで、「そのうち直そう」のまま放置される事態を防げます。新しく入ったスタッフに渡すタイミングも、見直しのきっかけとして使えます。読んだ人が引っかかった箇所は、そのまま次の見直しの材料になります。実際に使ってみて初めて気づく違和感のほうが、最初に想像していた懸念よりずっと具体的です。

補足

方針は増やすより、削るほうを優先する

使ってみて項目が増えていくと、方針はだんだん長くなりがちです。見直しのたびに、足すことより削ることを優先してください。誰が読んでも分かる、必要最小限の分量を保つほうが、実際に読まれる方針になります。


やってみよう

演習1:5項目を自分の言葉で埋める

これまでのレッスンで書いた演習のメモを見返しながら、5項目それぞれを1〜2行で自分の言葉にまとめてください。まだ決めきれていない項目があれば、「未定」と書いて残しておいて構いません。無理に埋めるより、決まっていないことをはっきりさせておくほうが、あとで見直すときに役立ちます。

演習2:見直しの頻度を決める

この方針を、いつ・誰が見直すかを決めてください。決めたら、実際にカレンダーやスケジュールに登録しておきましょう。一人で経営している場合も、見直しの予定だけは自分宛てに残しておくと、後回しにならずに済みます。


今日のまとめ

3行で振り返ります。

  • 方針は、使ってよい場面・顧客情報の扱い方・金銭と対外送信の最終承認者・お客さん向けに伝えること・見直しの頻度の5項目に整理する
  • 下書きは自分だけで完成させず、スタッフに見せて意見を反映する
  • 次の見直し日をあらかじめ決めておき、方針は増やすより削ることを優先する

このコースでは、最初に任せる仕事の選び方から、方針を1枚にまとめるところまでを一通り見てきました。実際の仕事に使いながら、Claudeに仕事を任せる(Cowork)のコースで操作を深め、AIの答えを確かめるのコースで確かめ方を身につけていくと、このコースで決めたことがより実務に馴染んでいきます。

セルフチェック

1. AI利用方針に入れる5項目に含まれないものはどれですか。

2. 方針の下書きを仕上げる手順として、本文が勧めているのはどれですか。

3. 方針を見直すときの考え方として、本文が勧めているのはどれですか。

SourceAMPL LEARN
Claudeに仕事を任せる(Cowork)

このコースで扱った任せ方を、実際の操作として身につけるコース

次のレッスンAMPL learn
amplinc.com/learn/claude-cowork
SourceAMPL LEARN
AIの答えを確かめる

AIの出力を確かめる型を、実例を通して身につけるコース

次のレッスンAMPL learn
amplinc.com/learn/checking-ai-output
SourceARTICLE
Use Claude Cowork on Team and Enterprise plans

Coworkが利用できるプランと、プラグインがCoworkに含まれることを確認できる公式ヘルプ記事

WebClaude Help Center参照日 2026-09-27
support.claude.com/en/articles/13455879-use-claude-cowork-on-team-and-enterprise-plans
SourceARTICLE
Claude Academy: 中小企業向けAI活用力

Anthropic が公開している中小企業向けのAI活用力コース。このコースの考え方の出どころです

WebAnthropic
academy.claude.com/ja/courses/ai-fluency-for-small-businesses

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