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文献レビューの計画を立てる

  • レッスン 18
  • 11分

このレッスンで

終わる頃には、次ができるようになります

  • 調べたいテーマをPICOなどの枠組みで整理し直すよう、具体的に頼むことができる
  • 検索語の候補・使うデータベース・採用/除外基準・進め方の計画表を一度に出させ、次の一歩を決められる
  • 返ってきた文献情報や検索語を鵜呑みにせず、原典と実際の検索結果で自分の目で確かめられる

文献レビューに着手しようとすると、最初の数日はテーマを眺めているだけで過ぎてしまうことがあります。何を検索語にすればいいのか、どのデータベースを見ればいいのか、どこまでを対象に含めればいいのか。決めることが多すぎて、手が止まってしまいます。

この最初の計画づくりを、Claudeとの1往復で済ませる頼み方を紹介します。

使う機能

Web検索。情報源を横断してまとめて調べたいときはResearchも使う

用意するもの

調べたいテーマのメモ(箇条書きで十分)。手元に関連論文が1本でもあれば、それも用意する

やってみる時間の目安

計画表が返ってくるまで10分程度

このレシピで使うもの

1. 頼み方

テーマについてのメモを貼り付けたうえで、次のプロンプトを送ってください。〔 〕の中は自分のテーマに置き換えます。

自分のテーマに置き換えるテンプレート
〔調べたいテーマ、例:在宅勤務が労働生産性に与える影響〕について、
文献レビューの計画を立てたいです。次の順で手伝ってください。

1. 私の関心を、対象・比較したいもの・比べる軸・知りたい結果
   (PICOの枠組み)に沿って整理し直す
2. その整理をもとに、検索に使えそうな検索語の候補を、類義語や
   表記ゆれも含めて挙げる
3. この分野で調べるのに向いているデータベース・情報源の候補を挙げる
4. 採用する文献・除外する文献の基準案(対象期間、研究デザイン、
   言語など)を出す
5. ここまでを、いつまでに何をするかが分かる進め方の計画表に
   まとめる

まだ検索は実行せず、計画を立てる段階として進めてください。

PICO(対象・介入・比較・知りたい結果)は、臨床研究の問いを絞るときによく使われる枠組みですが、テーマが臨床以外でも同じように使えます。対象を誰にするか、何と何を比べるか、何を知りたいかを先に決めておくと、そのあとの検索語も定まりやすくなります。

2. 渡すもの

渡すのは、テーマについてのメモと、手元にある関連論文があればその1本です。まだ言葉になっていない関心事でも、箇条書きで十分伝わります。同じテーマで何度もやり取りを重ねる予定があるなら、プロジェクト機能にメモと関連論文をまとめて入れておくと、毎回貼り付け直さずに済みます。

注意

未公開の原稿や、参加者を特定できるデータは渡さない

査読前の未公開原稿や、共同研究者から預かった草稿は、著者の許可なく貼り付けないでください。研究参加者の氏名や、個人が特定できる調査データが含まれるファイルも同様です。計画段階で必要なのは、公開済みの研究テーマと関心事だけです。

3. 返ってくるもの

出力は、1節で挙げた5項目に沿った計画として返ってきます。以下は架空の例です。実際のテーマではありません。

  • 問いの整理: 対象は「知識労働者」、比較は「在宅勤務と出社勤務」、知りたい結果は「生産性の指標への影響」
  • 検索語の候補: "remote work" "telework" "work from home" と、それぞれの表記ゆれ
  • データベースの候補: 分野に応じた学術データベースと、関連する業界レポートの検索先
  • 採用/除外基準案: 直近10年、査読付き論文優先、言語は英語と日本語に限定、といった案
  • 進め方の計画表: 検索式作成、一次スクリーニング、全文精読という段取りと、それぞれの目安期間

この計画案は、あなたの分野の実情に必ずしも合っていません。 データベースの候補や基準案は、指導教員や共同研究者と相談しながら、自分の研究の目的に合わせて調整してください。

4. 続けて頼むこと

計画の骨格ができたら、同じ会話のまま続けて2つのことを頼めます。

同じチャットに続けて送る
さっき2で挙げた検索語の候補を、実際にデータベースへ入力できる検索式に
してください。AND/ORの組み合わせと、表記ゆれ・類義語をまとめた
形で、コピーしてそのまま使える文字列にしてください。
同じチャットに続けて送る
検索結果をスクリーニングするための記録表を作ってください。
列は「論文タイトル」「採用/除外」「除外した場合の理由」
「確認日」にして、あとで指導教員や共同研究者と共有できる形に
してください。

検索式は、この後の節で説明するとおり自分で実行して件数を確かめます。記録表は、スクリーニングを始める前に列の意味を確認し、実際の作業に合わせて調整してから使ってください。

5. うまくいかないとき

存在しない文献を、そのまま信じない

AIは、著者名やタイトル、雑誌名まで揃った、実在しない文献をもっともらしく挙げることがあります。計画案や検索語の説明の中に具体的な論文名が出てきたら、その場では信じず、データベースや出版社のサイトを開いて実在するかを必ず確かめてください。存在を確かめる前の文献名を、計画書や申請書に書き写さないことが大切です。

検索式は自分で実行して、件数を確かめる

4節で作った検索式は、あくまで下書きです。実際にデータベースへ入力し、ヒット件数を自分の目で見てください。件数が多すぎれば絞り込みの条件を足し、少なすぎれば表記ゆれや類義語を足します。この調整は、検索式が完成するまで何度か繰り返すものだと考えてください。

方法論の最終判断は自分でする

採用/除外基準や進め方の計画表は、あくまで案です。どこまで厳密なレビューにするか、どの基準を残しどれを外すかという方法論の判断は、指導教員や共同研究者と相談したうえで、自分で決めてください。AIの提案をそのまま計画書に転記して提出することは避けてください。

機能を学ぶ

SourceAMPL LEARN
リサーチ:深く調べさせ、自分で確かめる

claude-101 09 Web検索とResearchの違い、深く調べさせる頼み方、返ってきた出典を自分で確かめる型

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amplinc.com/learn/claude-101/09-research
SourceAMPL LEARN
確かめる1往復:一次情報への戻り方

AIの答えを一次情報で確かめる型。医療者向けの例で書かれていますが、出典を確かめる手順そのものは分野を問わず使えます

次のレッスン
amplinc.com/learn/ai-verification-for-doctors/02-verify-workflow

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