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学会抄録を字数に収めて磨く

  • レッスン 20
  • 12分

このレッスンで

終わる頃には、次ができるようになります

  • 抄録原稿と投稿規定を添付し、字数の上限に収めた版を作れる
  • 削った内容の一覧と、背景・方法・結果・結論の構造点検を見て仕上がりを確認できる
  • 英語版とタイトル案を続けて頼み、投稿までの下ごしらえを終えられる

学会の抄録には、たいてい文字数の上限が決まっています。書きたいことを詰め込んで仕上げた原稿が、投稿ページに貼り付けてみると上限を大きく超えている、ということはよくあります。

削るだけなら簡単そうに見えて、実際はそうでもありません。前置きの言い回しを削ったつもりが、気づけば結果の数字や結論の言い回しまで変わってしまうことがあるからです。

ここでは、抄録の原稿と投稿規定を添付し、字数に収めた版と、削った内容の一覧、背景・方法・結果・結論の構造点検をまとめて出させる頼み方を紹介します。

使う機能

抄録原稿と投稿規定の添付

用意するもの

抄録の原稿(Word・テキストなど)と、投稿規定(PDFまたはコピーしたテキスト)

やってみる時間の目安

字数に収めた版が出るまで10分程度

このレシピで使うもの

1. 頼み方

添付した原稿と投稿規定をもとに、字数に収めた版を作らせます。ファイルは、原稿を1つ目、投稿規定を2つ目の順で添付してください。プロンプトの中で「1つ目」「2つ目」と呼んでいる箇所と、添付の順番を対応させるためです。〔 〕の部分は、自分が投稿する学会の規定に合わせて置き換えてください。

自分の仕事に置き換えるテンプレート
添付の1つ目は学会に出す抄録の原稿、2つ目は投稿規定です。

投稿規定にある文字数の上限〔400字〕に収まるように、原稿を
整えてください。次の3つを返してください。

1. 文字数の上限に収めた版
2. 削った内容の一覧(どこを、なぜ削ったか)
3. 背景・方法・結果・結論の4つが、それぞれ入っているかの点検

数値や結論の中身は変えず、言い回しを削って短くしてください。

削った内容の一覧を別立てで出させるのがここでの工夫です。削った版だけをもらうと、どこが削られたのか元の原稿と見比べないと分かりません。一覧があれば、数字や結論に手が入っていないかをその場で確認できます。一度で字数に収まらない場合は、返ってきた一覧を見ながら、次にどこを削ってよいかを自分で指定して、もう一往復頼むこともできます。

2. 渡すもの

添付するのは、抄録の原稿と投稿規定の2つです。投稿規定は、学会のサイトからダウンロードできるPDFでも、投稿ページの案内をコピーしたテキストでもかまいません。投稿規定のPDFが長い場合は、文字数の上限が書かれているページだけを抜粋して渡しても構いません。

学会によっては、投稿ページの入力欄が背景・方法・結果・結論のように、あらかじめ別々に分かれていることもあります。その場合は、各欄の内容を1つの文書にまとめてから添付してください。欄ごとにばらばらのまま渡すと、どこまでが1つの抄録なのかが伝わりにくくなります。

注意

患者や被験者を特定できる情報、未発表データは渡す前に確認する

抄録に患者や被験者を特定できる情報が残っていないか、添付する前に確認してください。該当する記述があれば、通し番号などの匿名化した表現に置き換えたコピーを別に作ってから渡します。共同研究者の合意が必要な未発表データが含まれる場合は、渡す前に共同研究者へ一声かけておくと安心です。

3. 返ってくるもの

返ってくるのは、字数に収めた版、削った内容の一覧、構造点検の3点です。以下は架空の例で、実在の学会・研究ではありません。

削った内容の一覧(架空の例)

  • 「近年」「本研究では」といった前置きの言い回し
  • 先行研究の背景説明を1文に圧縮
  • 結果の解釈に関わらない方法の詳細
  • 考察部分と重なっていた結論の言い回し

構造点検(架空の例)

項目状態
背景あり
方法あり
結果あり(数値は原文のまま)
結論あり

数値や結論に触れていないことを、この一覧と点検で確かめてから次に進みます。構造点検の表で「なし」と出た項目があれば、字数を削りすぎて要素ごと落ちてしまった合図です。その項目だけを書き足すように頼み直してください。

4. 続けて頼むこと

版が固まったら、同じ会話に続けて2つ頼めます。新しい会話を始め直すと、ここまでのやり取りが伝わらず、また一から原稿を読ませることになります。

同じチャットに続けて送る
この抄録の英語版を作ってください。文字数(語数)の上限は
〔250 words〕です。日本語版で削った基準と同じ基準で
削ってください。
同じチャットに続けて送る
この抄録に合うタイトル案を5つ出してください。内容の正確さを
保ったまま、学会で目に留まりやすい言葉を選んでください。

英語版は、日本語版と同じ基準で削ってもらうことで、両者の内容がずれるのを防げます。学会によっては上限が語数(words)で決まっていることもあり、日本語の字数制限とは別の基準になっている点に注意してください。タイトル案は、内容の正確さを保ったまま、目に留まりやすい言葉を選ばせる目的で頼みます。

5. うまくいかないとき

結果の数値や結論を書き換えさせない

字数を削る作業のなかで、数値が丸められたり、結論の言い回しが原文より強くなったりすることがあります。たとえば、幅のある表現(「傾向がみられた」)が、断定的な言い回し(「有意差を認めた」)に変わっていないか、特に注意して確認してください。削った内容の一覧に出てこない変化は、原文と1行ずつ突き合わせて確認してください。 結果の数値と結論の文は、削る対象から明確に外すよう頼んでおくと安全です。

文字数の数え方が投稿システムと食い違う

Claudeが数える文字数と、学会の投稿システムが数える文字数は、一致しないことがあります。全角・半角の扱いや、タイトル・キーワードを字数に含めるかどうかが、規定によって違うためです。字数が収まったと表示されても、最後は投稿システムの入力欄に貼り付けて、そこでの表示を確認してください。手元で先に確かめたい場合は、Wordの文字カウント機能など、投稿システムとは別の数え方で一度見ておくと、貼り付けたときの食い違いに気づきやすくなります。

投稿先の生成AI利用の開示ルールを確かめる

学会や雑誌によっては、原稿の作成に生成AIを使った場合の開示を求めていることがあります。投稿規定に該当する項目がないか確認し、あれば求められた通りに記載してください。最終的な内容への責任は、著者にあります。

機能を学ぶ

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よりよい結果を引き出す頼み方

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