研修や授業が終わったあと、理解度を確かめる小テストを作りたい場面はよくあります。ところが、いざ作ろうとすると、資料を読み返しながら問題文をひねり出し、選択肢のバランスを考え、正答の根拠まで書き添える必要があり、思ったより時間がかかります。
このレシピでは、使った研修資料をそのまま添付し、正答・解説・資料の該当ページつきの4択10問を一気に作らせます。ゼロから問題を考えるのではなく、資料にある内容を土台にテストへ組み替える進め方です。
研修資料の添付、プロジェクト
研修や授業で実際に使った資料(スライド・配布資料・マニュアルなど)
10問が出るまで10分程度
1. 頼み方
研修資料をそのまま添付したうえで、次のプロンプトを送ってください。〔 〕の中は自分の場面に置き換えます。
添付した〔研修資料のファイル名、例:新人向け情報セキュリティ研修.pdf〕を
もとに、〔テーマ、例:情報の持ち出しに関する社内ルール〕についての
理解度を確認する4択問題を10問作ってください。
条件:
1. 各問題に正答と、簡潔な解説をつけてください
2. 解説には、資料のどのページ(またはどの見出し)を見れば
確認できるかも書いてください
3. 資料に書かれている内容だけから出題し、資料に無い
一般知識は使わないでください
4. 正答の位置(A〜Dのどこに来るか)は、10問を通じて
偏らないようにしてください「4択10問」だけでなく「正答の根拠ページも書く」「資料の外から出題しない」まで先に条件として渡しておくと、あとの点検が楽になります。
スライド資料でページ番号が振られていない場合も、条件2の「見出し」の指定がそのまま使えます。何枚目の、どのタイトルのスライドかを根拠として答えてくれます。
2. 渡すもの
渡すのは、実際に研修や授業で使ったスライドや配布資料です。スライドと配布資料の両方を使った研修なら、両方を一緒に添付すると、出題される範囲に抜けが出にくくなります。同じ研修を年度ごとに繰り返すなら、プロジェクトにその研修専用のフォルダを作り、資料を入れておくと、次の回も同じ文脈から続けられます。
研修資料がパワーポイントのスライドの場合は、そのままではなく、あらかじめPDFに書き出してから添付してください。claude.aiのチャットに添付できる文書形式に、パワーポイント(.pptx)は含まれていません(2026年9月時点、support.claude.comで確認)。書き出しは、スライド作成ソフト側の「エクスポート」または「名前を付けて保存」から行えます。
注意
受講者の個人情報・成績は渡さない
過去の受講者名、出席状況、テストの点数といった個人が特定できる情報は、テストを作らせる材料に含めないでください。渡すのは研修資料そのものだけで十分です。誤答の傾向を伝えたいときも、次の節のように「問題番号」で伝え、個人名や点数は書き添えないでください。
3. 返ってくるもの
10問が番号順に、正答と解説つきで返ってきます。以下は架空の例です。実在の研修資料の内容ではありません。残り9問も、同じ形式(問題文・選択肢・正答・解説)で続けて返ってきます。
問1. 社外に業務情報を持ち出す際、社内規程で必ず必要とされている手続きはどれですか。
A. 上長への口頭連絡のみ B. 情報管理部門への申請と承認 C. 特に手続きは不要 D. 事後報告のみでよい
正答: B 解説: 資料3ページ「持ち出し手続き」の記載どおり、事前の申請と承認が必須です。口頭連絡や事後報告だけでは規程違反になります。
このまま配るのではなく、10問すべてに一度目を通してください。 資料の記載と解説が一致しているか、次の節の観点で確認してから使います。
配布用に整えた形で欲しいときは、続けて「Word文書として出力してください」と頼むと、そのままファイルとして受け取れます。個人のプランでは、設定の「Capabilities」でファイル作成の機能を有効にしておく必要があります。
4. 続けて頼むこと
10問ができたら、同じ会話に続けて2つのことを頼めます。
誤答が集まった問題の解説を厚くすると、テストが「できた・できなかった」で終わらず、振り返りの材料になります。難易度を分けておけば、同じ資料から入門編と復習編の2種類を作り分けることもできます。どちらも同じ会話の続きとして頼めるので、10問をゼロから作り直す必要はありません。
5. うまくいかないとき
配る前に、次の3つを順に確認しておくと安心です。
正答の位置が偏る
10問を作らせると、正答がB・Cに集中するなど、選択肢の位置に偏りが出ることがあります。1節の条件に「正答の位置を偏らせない」と入れておいても、実際に出てきた10問の正答をA〜Dで数え、偏っていたら「正答の位置を均等に配置し直して」と頼み直してください。条件として先に伝えても完全には防げないため、配る前に毎回数える一手間だと考えておくと安心です。
資料に無い知識から出題される
テーマに詳しい資料ほど、資料に書かれていない一般知識から問題を作ってしまうことがあります。出てきた解説の「該当ページ」を実際に開き、その記載だけで正答が導けるか確認してください。導けない問題は、資料の該当箇所を示しながら「この問題は資料のどこから出題しましたか」と聞き返すと、出典があいまいな問題を見つけやすくなります。資料の中でも広く知られたテーマを扱っている箇所ほど起こりやすいので、専門性の高い研修ほど注意して見てください。
ひっかけになっていないか
選択肢の言い回しをわずかに変えただけの、意地悪な引っかけ問題が混ざることがあります。理解度を確かめる小テストでは、紛らわしさよりも、資料の要点を覚えているかを問うことが目的です。選択肢同士の違いが些末な言葉尻だけになっている問題は、「もっと分かりやすい誤答選択肢に差し替えて」と頼んで作り直してください。選択肢の長さや言い回しの丁寧さだけがA〜Dで揃っていないと、内容を読まなくても消去法で正答にたどり着けてしまうことがあるので、見た目のそろい方も合わせて確認してください。